ベトナム通信  2018年12月の訪越報告その2

 ひとりとみんなのFBからの続きです。
 今回は、日本の若手の介護福祉士のみなさまが日本の介護の現状を伝えまたその魅力を共有していただくために『介護の授業』をおこないました。これははひとりとみんなの事業計画にもいれてあるプログラムで日本人がベトナムの方に日本の介護を伝えることに意義があると考えていましたので、今回はGOOD TIMINGでした。ご講義いただいたのは、今回ベトナムにご一緒した施設の皆様でした。
この内容は12月12日の勉強会でもお伝えできると思います。関心のある方はお問い合わせください。
 メインのプレゼンターは聖風会の福井さん(女性)で聞き取りやすい日本語で施設の一日を時間軸にして、その中で利用者が自立し生き生きした生活が実現できるためにどんな介護を行っているのか、お年寄りにも参加していただきながら動画で説明しておられました。日本語はすぐにフォン校長によって通訳され、ベトナムの若者とシェアするということになりました。実演もあり、「とろみ」・・ベトナムの方にははじめてみるものでした・・・というものが利用者の生活をどれほど広げているか、またおむつの吸収力が高く、利用者の不愉快な気持ちを少なくしているかなど、実践的に教えておられました。すべてが終わり、福井さんは涙します。「こんなに一生懸命聞いてくれてほんとに感動しました」と。ベトナムの学生は「弱い人のために介護がどんんな役割を果たしているか、感動しました」と。
介護を通じてボーダーレスになった場と時間でした。
 介護は人の生活を支え、絶望の淵にいた人にもう一度勇気と希望をもっていただく事ができる利用者とスタッフの相互作用で繰り広げられるアートです。それをぜひ、これからも、日本の介護福祉士にベトナムでリアルに伝えてほしい。そのことはベトナムの若者にも新しい価値を創造し、また介護から遠ざかる日本若者にも魅力を創ることになるのではないかと思うのです。特に日本の介護福祉士には新しい介護の領域をもたらすことにもつながり、もしかしたら「介護」が変わる幽かな契機にかもしれないと仄かな希望を持ちました。
 その夜ベトナムとフィリピンのサッカーの国際試合があり、ベトナムが久しぶりに勝利したとのこと。町は大騒ぎでした。

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