12月12日、ひとりとみんなの勉強会を開きました。勉強会は、ベトナムの留学生の学びの場でもありたいので、最低一つは留学生と私たちが一緒に学ばれるプログラムにしたいと思っています。さて今回は2部構成で行いました。Ⅰ部は「介護の日本語」講師は元文教大学の遠藤織枝先生です。介護の日本語の様々な課題を明らかにし、私たちがしなければならないことをお伝えいただきました。勉強になったのは、現場で使う短縮介護言葉。例えばサツキ・・・これはサービス付高齢者向け住宅。カンタキ・・・看護小規模多機能型居宅介護などなど。短縮言葉は介護の現場にあふれています。でもなぜ無理やりに短縮するのでしょうか?いくつかの理由があると思いますが、その一つがある種の特権意識の形成。これはいわゆる専門職にはよくあることです。看護でも血圧をBPと言ったり、死ぬことをス(シュ)テッチャウ・・多分ドイツ語のシュテルベン(死)からきているのでしょう。すなわち、こういう略語を通じて自分達のある種の特権’(閉鎖された強い仲間意識)意識を作っていこう、と考えているのではないかと思いますでも、何も医学や看護のマネをする必要はないのであって、まさに様々な人々と暮らす社会を迎えた我が国の生活としての介護の現場には「略語撲滅運動」が必要なのではとも思いました。外国人に二重の負担をかける必要は何もないように思いました。Ⅱ部は介護の授業IN ベトナムの再現。介護福祉士のみなさまが日本の介護をベトナムで行っていただき、またそれを再現してくださいました。自立とは何か尊厳とは何かを教えてくれました。当日、欠席された厚労省の外国人介護福祉士支援係長から次のようなコメントをいただきました。~ベトナムの学生の皆さんの感想文をみると、日本の介護のコア部分でもある「自立」の大切さを前向きに吸収していただいている様子が見てとれます。私もよく介護現場の先生方からは、介護が作業であるかのように外国人の方に受け取られないようにとご意見をいただきますので、自立や尊厳の意義をやはり丁寧にお伝えしていくことは重要ですね。~その通りだと思います。この授業の中で、片麻痺のある利用者の方が、残された部分を使い、一所懸命車いすを操作したり、できるだけ介助なしにトイレを利用された姿こそが日本が培ってきた介護なのだとおもいました。留学生の皆さんの熱心な姿も心打たれました。また寄り添う介護職員って素敵だなとも思いました。またこういう機会を法人として作りたいと思いました。次回は1月25日に*ホーチミン市師範大学日本語学部教員のマイ先生よる「ベトナムでの日本語そして日本の介護への関心」のご講演と*私の教え子で現在、株式会社ツクイ鶴川金井デイサービスセンター所長の朴さんの「留学生として、そして今管理職として」というお話をしてもらいます。ここは留学生にも参加してもらいます。 \lsdqformat